
立ちっぱなしの仕事はカロリーをどのくらい消費しているものなのでしょうか?座りっぱなしよりはカロリーを消費するイメージがありますが、実際にはどれくらい違うのでしょう。
本記事では、立ちっぱなしの消費カロリーや、座り仕事との比較や、さらに消費カロリーを増やすための効果的な方法を解説します。立ちっぱなしの仕事をしている方や、これからしてみたいと思っている方は参考にしてください。

立ちっぱなしの仕事の消費カロリーを解説
立ちっぱなしの仕事は座り仕事よりもカロリー消費が多いイメージがありますが、実際にはどの程度なのでしょうか。それを知る上で重要なのがMETs(メッツ)値です。
METs(メッツ)値とは?
METs値とは、安静時の何倍のエネルギーを消費しているかを示す単位です。安静時を1METsとし、数値が大きいほど活動強度が高いことを示します。
消費カロリーは、METs値、体重、活動時間から計算が可能です。計算式は以下の通りです。
消費カロリー(kcal) = METs × 体重(kg) × 活動時間(時間) × 1.05
例えば、体重50kgの人が3METsの活動を1時間行った場合の消費カロリーは、3 × 50 × 1 × 1.05 = 157.5kcal となります。
以下が仕事のMETs値の目安です。数値は個人差があるので参考までにしてください。
活動 | METs値の目安 |
座って安静にしている | 1 |
立ちっぱなし仕事(軽い作業) | 3.0 |
立ちっぱなし仕事(やや活動的) | 3.5 |
立ちっぱなし仕事(活動的) | 4.5 |
消費カロリーに影響する要因:職種、活動量、個人差
立ちっぱなし仕事の消費カロリーは、職種や活動量、個人差によって大きく変動します。同じ立ちっぱなしの仕事でも、レジ打ちのように比較的動きの少ない仕事と、看護師や介護士のように頻繁に動く仕事では、消費カロリーが大きく異なるでしょう。
また、同じ仕事内容でも、個人の体重や体組成、作業強度によって消費カロリーは変わります。例えば、体重60kgの人が1時間、METs3.0の軽い立ちっぱなしの仕事をした場合の消費カロリーは約189kcalです。
しかし、METs4.5の活動的な立ちっぱなしの仕事であれば、約284kcalまで増加します。このように、活動量によって消費カロリーは大きく変わるため、自分の仕事内容に合わせたMETs値を参考に、消費カロリーを推定してください。
参考:生活活動のメッツ表

立ちっぱなしの仕事と座り仕事・消費カロリーの違いは?
立ちっぱなしの仕事と座り仕事では、消費カロリーには違いがあり、立ちっぱなしの仕事の方がカロリーを多く消費します。
体重65kgの人の場合、1分あたりのカロリー消費の差は約0.15kcalと言われています。わずかに感じられるこの差も、1日に6時間立つと約54kcal(角砂糖3個分約54kcal)の差となると予測されています。
日常的に立つ時間を多いと無理なくカロリーを消費していると予想できるでしょう。

立ちっぱなしの仕事でカロリー消費を増やすポイント
立ち仕事は座り仕事よりもカロリーを消費しますが、さらに消費カロリーを増やすためのポイントを紹介します。
正しい姿勢を意識する
立ちっぱなしの仕事中は、正しい姿勢の保持を意識すれば、消費カロリーを増やす効果が期待できます。正しい姿勢を維持すると、体幹の筋肉が活発に働き、エネルギー消費量が増加するでしょう。
正しい姿勢とは、背筋を伸ばし、顎を引いた状態です。猫背になったり、前かがみになったりすると、体幹の筋肉が使われにくくなり、代謝が低下する可能性があります。
こまめに動く、歩く
立ちっぱなしの仕事中は、こまめに動く、歩くことを意識しましょう。同じ場所に立ち続けるよりも、動作を加えると消費カロリーを増やせます。
移動が必要な際は、少し早歩きを意識してみましょう。急ぎすぎる必要はありませんが、普段よりも少し速く歩けば、消費カロリー増加に繋がります。
また、階段の昇降も効果的です。業務に支障がない範囲で、階段を使う習慣をつけましょう。
エレベーターやエスカレーターではなく、階段を利用すれば、さらにカロリー消費をアップする可能性が高まります。
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立ちっぱなしのカロリーについてよくある質問3つ
立ちっぱなしのカロリーについてよくある質問3つとその回答をまとめました。
質問 1.長時間立ちっぱなしだと腰が痛くなります。カロリー消費を意識しつつ、腰痛対策もしたいのですが、何か良い方法はありますか?
長時間の立ち仕事による腰痛とカロリー消費の両立には工夫が必要です。正しい姿勢を保つと腰痛予防と体幹強化によるカロリー消費が可能になるでしょう。
15~30分ごとのストレッチや軽い歩行や衝撃吸収性のあるインソールやクッション性の高い靴の選択も効果的です。
必要に応じて腰痛ベルトの使用や昇降デスクの導入も検討しましょう。痛みが強い場合は早めに医療機関へ相談してください。
質問 2.立ちっぱなしの仕事で足が疲れやすいのですが、カロリー消費を増やしながら、足の疲れを軽減する方法はありますか?
「静的な立ちっぱなしの仕事」より「動的な立ちっぱなしの仕事」がおすすめです。まず、かかと上げやつま先立ち、重心移動などの“ながら運動”を取り入れてみましょう。
筋力強化・消費カロリーアップが期待できます。次に、インソールや着圧ソックスなどのサポートグッズで足の負担を軽減するのもいいかもしれません。
疲れが強い場合は、無理せず医療機関への相談も検討をお願いします。
質問 3.立ちっぱなしの仕事の後、疲れから回復する方法はありますか?
立ちっぱなしの仕事後には、筋肉のケアが重要と考えられます。湯船での入浴は筋肉の疲労を癒やす効果が考えられ、温冷交代浴を取り入れるとさらに回復が早まる可能性があります。
またストレッチやヨガでふくらはぎ・太もも・腰などをほぐしてみましょう。マッサージや足裏のセルフケアもおすすめです。
睡眠の質を高め、栄養バランスの取れた食事などにも気をつけ、これらのケアを日々の習慣にすると、疲れにくく健康的な体づくりが期待できます。

まとめ
本記事では、立ちっぱなしの仕事のカロリーや、消費を増やすためのコツを紹介しました。本記事を参考に、健康的なカロリー消費を意識した仕事をしましょう。
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