「派遣登録会って落ちることあるの?」と不安を抱える方も少なくありません。そこで本記事では、派遣登録会で落ちる人の特徴と対策、そして面接突破のコツを解説します。また、登録会と採用選考の違い、よくある質問への回答も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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派遣登録会で落ちることはある?

結論から言うと、派遣登録会で落ちることはあります。ただし、一般企業の選考とは少し意味合いが異なります。

派遣登録会は企業の採用面接とは異なり、派遣会社がお互いにマッチングするかどうかを確認する場です。そのため、「不採用」というよりは、現時点での「ミスマッチ」と捉える方が適切です。派遣登録会では、主に以下の2つのステップがあります。

ステップ内容落ちる可能性
1. WEB仮登録氏名、住所などの基本情報を入力ほぼなし
2. 本登録(登録会・面談)担当者と面談、希望条件などを共有あり

1.のWEB仮登録の段階では基本情報を登録するだけなので、落ちることはほぼありません。問題は2.の本登録です。この段階で、担当者との面談を通して、スキルや希望条件が派遣会社の持つ求人とマッチするかどうかを判断されます。

ただし、ここでミスマッチがあったとしても、必ずしも将来にわたって登録できないわけではありません。スキルアップや希望条件の見直しによって、将来的にはマッチングする可能性は十分にあります。

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登録会と採用選考の違い

派遣の登録会と採用選考は似ているようで、実際には異なるプロセスです。登録会は、派遣会社に自分のスキルや希望条件を登録するための手続きです。いわば、派遣会社に自分のプロフィールを登録するようなものです。

登録会では、派遣会社との面談を通して、自分の職歴や希望する仕事内容、勤務地、給与などを伝えます。この段階では、特定の仕事への応募は行いません。

一方、採用選考は、具体的な仕事への応募に対して行われる選考です。採用選考では、応募書類の審査や面接などが行われ、企業が求める人物像と合致するかどうかが判断されます。

採用選考は、企業側が主導権を握るのに対し、登録会は派遣会社との面談ではありますが、あくまでも自分のプロフィールを登録する場であるという違いがあります。

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派遣登録会で落ちる人の特徴5選

派遣登録会になかなか通らない、落ちてしまうとお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは、派遣登録会で落ちる人の特徴を5つご紹介します。

1.派遣会社とミスマッチしている

派遣会社にはそれぞれ得意な業界・職種や社風があります。例えば、IT系に強い派遣会社、クリエイティブ系に強い派遣会社一般事務に強い派遣会社など、その特色は様々です。

自分が希望する仕事内容と、派遣会社の得意分野が一致していないと、ミスマッチが起こり、登録を断られる可能性があります。このようなミスマッチを避けるには、事前に派遣会社のホームページなどで、どのような業界・職種に強みを持っているのか、どのような求人を扱っているのかを確認することが重要です。

2.企業とミスマッチしている

企業とミスマッチしていることも、派遣登録会で落ちる原因の一つです。企業側は、自社のニーズに合った人材を求めています。

そのため、スキルや経験、希望職種などが企業のニーズと合致していないと、登録を断られる可能性があります。例えば、一般事務の求人に応募する場合、WordやExcelなどの基本的なPCスキルは必須です。

これらのスキルが不足していると、企業のニーズを満たせない人材とみなされ、不採用となる可能性が高くなります。また、希望職種と企業のニーズが合致していないケースも考えられます。

例えば、営業職を希望しているにもかかわらず、事務職の求人に応募した場合は企業側はミスマッチと判断し、登録を断る可能性があります。

3.コミュニケーション能力が不足している

派遣登録会では担当者とのコミュニケーションを通して、あなたのスキルや経験、人柄などが評価されます。

円滑なコミュニケーションが取れないと、せっかくの能力も正しく伝わりません。コミュニケーション能力不足が招くデメリットを以下にまとめました。

内容説明
誤解伝えたいことが正しく伝わらなかったり、相手の意図を汲み取れなかったりすることで、認識のずれが生じる
信頼関係の構築が困難相手の話を聞かなかったり、一方的に話したりする人は、信頼関係を築くのが難しい
仕事の効率低下コミュニケーション不足は、業務の遅延やミスに繋がり、仕事の効率を低下させる
ストレス増加コミュニケーションがうまくいかないことは、双方にストレスを与える

これらの点を意識することで、担当者と良好なコミュニケーションを築き、あなたの魅力を最大限にアピールできるでしょう。

4.ビジネスマナーに違反している

ビジネスマナーは、社会人として当然守るべきものです。できていないと、社会経験が浅い、もしくは仕事に対する意識が低いと判断されかねません。

当然ながら、企業はビジネスマナーを守れない人材を採用したいとは思いません。具体的に、どのような点が減点対象となるのか、確認していきましょう。

違反
服装派遣登録会にふさわしくない服装(カジュアルすぎる、清潔感がない等)派手な服装やアクセサリー髪色、髪型
言葉遣い敬語が正しく使えていないタメ口言葉遣いが乱暴
態度質問に的確に答えられない話を遮るスマホを触る貧乏ゆすり、腕組みなど
その他派遣会社の担当者に失礼な態度をとる提出書類に不備がある

上記のような点に注意し、失礼のないように心がけましょう。

5. 熱意を伝られていない

せっかく希望の仕事内容や条件が合っていても、企業への熱意が伝わらなければ採用担当者はあなたを採用したいとは思わないでしょう。熱意を伝えるためには、以下の4つのポイントを意識することが大切です。

ポイント具体的な行動
企業研究を行う企業の事業内容、経営理念、社風などを事前に調べて、企業への理解を深める
自己PRで熱意を伝える自分のスキルや経験がどのように企業に貢献できるのかを具体的に説明し、入社意欲を伝える
質問を準備する企業の事業内容や仕事内容について積極的に質問することで、熱意を示す
表情や態度で示す明るくハキハキとした受け答えを心がけ、前向きな姿勢を示す

また、企業の担当者から「何か質問はありますか?」と聞かれた際には、あらかじめ用意しておいた質問を尋ねることで、入社意欲の高さをアピールすることができます。

反対に、何も質問がない場合は、企業や仕事内容への関心が低いと受け取られてしまう可能性があるので注意しましょう。

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派遣登録会を突破するためのポイントは3つ

派遣登録会を突破するためのポイントは、大きく分けて「事前準備」「当日の立ち振る舞い」「面接対策」の3点です。登録会は選考とは異なりますが、人となりやスキルを派遣会社に理解してもらうための重要な機会です。しっかりと準備しましょう。

1.事前準備を徹底する

派遣登録会を突破するには、事前の準備が重要です。準備を怠ると、せっかくの機会を逃してしまう可能性があります。

登録会では限られた時間であなたという人物を伝える必要があるため、準備によって自信を持って面接に臨むことができます。派遣登録会に向けた事前準備として、以下の項目を重点的に行いましょう。

項目内容
希望条件の整理職種、勤務地、給与、勤務時間など希望条件を明確にして優先順位をつける
自己分析自分のスキルや経験、強み・弱みを分析する
企業研究派遣会社の特徴や力を入れている事業領域を事前に調べておく
職務経歴書の作成職務経歴書は丁寧に作成し、誤字脱字がないかしっかり確認する
服装清潔感のある服装を選ぶ
シミュレーション面接で聞かれそうな質問への回答を事前に考えておく

これらの点に注意し、自信を持って本番に臨んでみてください。

2.当日の立ち振る舞いを意識する

派遣登録会当日の立ち振る舞いは、あなたの人となりやビジネススキルを判断する重要な要素です。選考とは異なりますが、その後の仕事紹介に大きく影響する重要な機会といえます。

特に、時間厳守は基本中の基本です。登録会開始時刻の10分前には到着しましょう。遅刻は、時間管理能力が低いと判断され、仕事に対する責任感も疑われてしまいます。

万が一、電車の遅延などで遅刻してしまう場合はすぐに派遣会社に連絡し、誠意ある対応を心がけましょう。早すぎる到着も担当者の負担になる場合があるので、5~10分前を目安にしてみてください。

3.面接対策を実施する

面接対策を実施することで、登録会での成功率を高めることができます。具体的な対策として、以下の3つのポイントを意識しましょう。

対策内容
予想される質問への回答準備自分のスキルや経験、キャリアプランなどを整理し、想定される質問への回答を事前に準備。簡潔で分かりやすい説明を心がけ、自信を持って伝えられるように練習することが重要。
企業研究派遣会社の特徴や力を入れている分野、どのような企業の求人を多く扱っているかなどを事前に調べておくことで、面接官との会話もスムーズに進む。また、派遣会社への理解を示すことにも繋がり、熱意が伝わりやすくなる。
模擬面接の実施家族や友人などに面接官役をお願いし、模擬面接を実施することで、本番での緊張を和らげ、スムーズな受け答えができるように練習すする。客観的な視点からのアドバイスをもらうことで、改善点を見つけることにも繋がる。

これらの対策をしっかりと行うことで、自信を持って面接に臨み、合格の可能性を高めることができます。

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派遣登録会で落ちた場合の対処法は4つ

残念ながら派遣登録会に落ちてしまった場合でも、次に繋げるための行動が重要です。具体的な対処法を以下にまとめました。

1.フィードバックをもらう

派遣登録会で不採用となった場合、まずは担当者にフィードバックを求めることが重要です。なぜなら、自分では気づかない改善点を把握できるからです。

フィードバックは、今後の登録会対策に役立ちます。具体的にどのような点を改善すればよいかを知ることで、次のステップへ進むことができます。

ただし、すべての派遣会社がフィードバックを提供してくれるとは限りません。企業側の意向や、社内規定などにより、フィードバックが難しい場合もあります。

フィードバックをもらえない場合でも落ち込まず、他の派遣会社への登録やスキルアップといった対策を検討しましょう。

2.改善点を洗い出す

派遣登録会で不採用だった場合、次に繋げるためにも改善点を洗い出すことが重要です。

まず、自分の応募書類や職務経歴書に誤りや不足が無かったかを確認しましょう。誤字脱字はもちろん、自分のスキルや経験が正確に、かつ魅力的に伝えられているかを見直す必要があります。

次に、面接時の自分の言動を振り返ってみましょう。企業の求める人物像と自分のアピールポイントが合致していたか、受け答えに矛盾や不明瞭な点がなかったか、自己PRや志望動機がしっかりと伝えられていたかを冷静に分析することが大切です。

3.他社への登録も検討する

派遣登録会で不採用だった場合は気持ちを切り替え、他社への登録も検討しましょう。複数の派遣会社に登録することは、自分の可能性を広げる上で非常に有効です。

1社に絞ると紹介される仕事の数が限られてしまい、希望の仕事に就けるチャンスを逃してしまう可能性があります。また、他社に登録する際はそれぞれの派遣会社の得意分野や社風なども考慮しましょう。

例えば、ある派遣会社はIT系の仕事に強く、別の派遣会社は事務系の仕事に強いといった特徴があります。自分の希望する職種や業界に強い派遣会社を選ぶことで、より効率的に仕事探しを進めることができます。

4.スキルアップに励む

登録会でうまくいかなかった場合は、スキルアップに励むことで次のチャンスを掴む可能性を高められます。スキルアップは、自分の市場価値を高めるだけでなく、自信にも繋がります。

また、資格取得も有効です。各種資格試験の対策講座を受講したり、参考書を活用したりして学習を進めましょう。さらに、資格取得だけでなく実務経験を積むことも重要です。未経験の分野に挑戦する場合は、ボランティア活動やインターンシップに参加してみるのも良いでしょう。

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派遣登録会 落ちるでよくある5つの質問

派遣登録会についてよくある質問とその回答をまとめました。ぜひ参考にしてください。

質問1.複数の派遣会社に登録できる?

複数の派遣会社への登録は可能です。複数の派遣会社に登録することで、より多くの求人情報を得られます。自分に合った派遣会社を見つけるためにも、複数の登録をおすすめします。

質問2.登録にかかる費用は?

派遣会社への登録は、一般的に無料で行うことができます。仮に登録料や紹介料などの名目で費用を請求された場合、法令違反の可能性があります。

厚生労働省の規定により、派遣会社は求職者から費用を徴収することは禁止されています。もし費用を請求された場合はその派遣会社への登録は控え、他を探しましょう。

参考:職業紹介事業の適正な業務運営について

質問3.登録した情報を削除したい場合はどうすればいい?

登録した派遣会社に連絡すれば、情報を削除できます。電話やメールなどで問い合わせてみてください。

質問4.派遣会社から連絡がない場合はどうすればいい?

まずは、こちらから連絡してみましょう。求人の状況や自分の希望条件などを再確認することで、仕事の紹介につながる可能性があります。

質問5.自分の希望に合わない仕事を紹介された場合は断っても大丈夫?

断っても問題ありません。無理に仕事を引き受ける必要はありません。自分の希望に合った仕事を紹介してもらえるよう、派遣会社に相談しましょう。

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まとめ

派遣登録会で落ちることは、必ずしも「不採用」ではなく、現時点での「ミスマッチ」を意味します。登録会は、企業の採用面接とは異なり、派遣会社と求職者がお互いにマッチングするかどうかを確認する場です。

万が一、登録会で落ちてしまった場合でも、フィードバックをもらい改善点を洗い出し、他社への登録やスキルアップを検討することで、次のチャンスにつなげましょう。複数の派遣会社に登録することで、より多くの求人情報を得られ、自分に合った仕事に出会える可能性が高まります。

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