派遣社員が社会保険に加入する5つのメリット まずは、派遣社員が社会保険に加入することで得られるメリットから見ていきましょう。 メリット①病気やケガで働けなくても傷病手当金で収入を確保できる 健康保険に加入していると、業務外の病気やケガで働けなくなったときに「傷病手当金」を受け取れます。「傷病手当金」は、連続して3日休んだあと、4日目以降の休んだ日について支給される制度です。 支給額の目安は、標準報酬月額(保険料の計算に使う月給の区分)の平均を30で割り、その3分の2です。たとえば、月給30万円なら1日あたり約6,667円、1か月まるごと休むと約20万円が受け取れます。 支給は同じ病気について通算1年6か月まで続き、うつ病や適応障害といった精神的な不調も対象に含まれます。国民健康保険にはこの制度がないため、派遣で働くなら大きな安心材料になります。 参考:傷病手当金|全国健康保険協会 メリット②将来受け取る年金が国民年金だけより手厚くなる 厚生年金に加入すると、すべての人が受け取る老齢基礎年金に、厚生年金部分が上乗せされます。未加入で国民年金だけの場合と比べ、将来の受給額に差が生まれます。 厚生年金の額は、加入していた期間と、その間の給与水準によって決まる仕組みです。長く働き、しっかり保険料を納めるほど、老後に受け取れる金額は増えていきます。「今の手取りが減る分」を、将来の自分への積み立てと考えると印象が変わるはずです。数十年先の生活を支える土台を、働きながら厚くしていけます。 メリット③保険料の半分を派遣会社が負担してくれる 社会保険の保険料は、自分と派遣会社が半分ずつ負担する「労使折半」が原則です。このため、自分が支払う金額と同じだけ、会社も上乗せして納めてくれています。 一方、社会保険に入らず国民健康保険と国民年金に加入する場合、保険料は全額が自己負担です。同じ保障を得るのに、負担が重くなりやすい構造だといえます。 ◆社会保険と国民健康保険・国民年金の比較表 項目 社会保険(派遣会社で加入) 国民健康保険・国民年金 保険料の負担 会社と折半(半分は会社) 全額が自己負担 病気で休んだとき 傷病手当金あり なし 将来の年金 基礎年金+厚生年金 基礎年金のみ こうして並べると、社会保険のほうが負担と保障のバランスに優れているとわかります。 メリット④出産や育児でも手当金・給付金を受け取れる 健康保険からは、出産で仕事を休む間の「出産手当金」が支給されます。産前産後の休業期間について、傷病手当金と同じくおおむね給与の3分の2が受け取れる仕組みです。 さらに、雇用保険に加入していれば、育児休業中に「育児休業給付金」を受け取れます。子育てで収入が途切れる時期にも、公的なサポートが働きます。 これらの給付も国民健康保険にはありません。ライフステージが変わっても働き続けたい方にとって、心強い後ろ盾になってくれます。 メリット⑤万が一の障害や死亡でも家族に給付が残る 厚生年金に加入していると、病気やケガで障害が残ったときの「障害厚生年金」の対象になります。国民年金だけの障害基礎年金に、厚生年金部分が上乗せされる形です。 また、加入者が亡くなった場合には、遺された家族に「遺族厚生年金」が支給されます。自分だけでなく、家族の生活を守る保障にもつながります。 こうした「もしものとき」の備えは、健康なうちは見えにくいものです。それでも、いざというときに支えが分厚いかは、加入の有無で大きく変わってきます。 派遣の社会保険で損をしない3つのポイント メリットが大きいとはいえ、働き方によっては保障を取りこぼしたり、加入のタイミングを逃したりする場合もあります。せっかくの制度を無駄にしないための工夫が必要です。ここでは、派遣の社会保険で損をしないポイントを紹介します。 ポイント①契約の空白をつくらない無期雇用派遣や継続案件を選ぶ 派遣の社会保険は、雇用契約が続いている間だけ有効です。契約と契約の間に空白期間ができると、その間は加入が途切れ、国民健康保険への切り替え手続きが必要になります。 厚生年金の受給額は加入期間で決まり、雇用保険の失業給付にも一定の加入期間が求められます。空白が増えるほど、こうした給付で不利になりやすい点に注意してください。 対策として、期間の定めがない「無期雇用派遣」や、更新が続く継続案件を選ぶことが有効です。保障に切れ目をつくらず、安定して働き続けられます。案件選びの段階で、契約の継続性まで見ておくと安心です。 なお、派遣法3年ルールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。 関連記事:派遣法3年ルールとは?例外のケースやキャリアパスの選択肢まで詳しくご紹介! ポイント②複数の派遣会社で働くなら加入判定の仕組みを理解する 同じ派遣会社から複数の就業先で働く場合、勤務時間や収入は合算して加入判定が行われます。一方、別々の派遣会社で働く場合は、契約ごとに条件を満たすかで判断されます。 このため、複数社を掛け持ちして合計で条件を満たしても、それだけでは自動的に加入とはなりません。それぞれの会社で個別に基準を満たしている必要があります。 複数の派遣先で条件を満たしたときは「二以上事業所勤務届」という手続きも関わってきます。掛け持ちを考えるなら、登録前に加入の扱いを確認しておきましょう。 参考:派遣社員が入る社会保険の種類は?加入条件や保険料の計算について解説|パソナ ポイント③130万円の壁を意識して働き方をシミュレーションする 配偶者の扶養に入っている方は、年収が130万円を超えると扶養から外れ、自分で社会保険料を負担することになります。この「130万円の壁」は、2026年以降も残る見込みです。 壁を少し超えただけの働き方だと、保険料の負担で手取りが一時的に目減りする場合があります。扶養内にとどめるのか、思いきり働いて手取り総額を増やすのか、方針をはっきりさせておくことが大切です。 事前に年収の見込みと手取りを試算しておけば、想定外の負担増を避けられます。迷ったときは、派遣会社の担当者にシミュレーションを頼むのも一つの方法です。 なお、「損せず」年収を上げるための方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。 関連記事:【派遣社員必見】「損せず」年収を上げるための3つの方法 派遣社員が知っておくべき社会保険3つの基礎知識 ここからは、加入できるかどうか迷っている方に向けて、制度の土台となる知識を整理します。種類・条件・保険料を押さえれば、自分のケースを判断しやすくなります。 基礎知識①派遣社員が加入する社会保険の種類 「社会保険」と言っても、実際には複数の保険をまとめた呼び名です。派遣社員が関わるのは、主に以下のとおりです。 労災保険 雇用保険 健康保険 厚生年金保険 介護保険(40歳以上で加わる) このうち労災保険は、勤務中や通勤中のケガに備えるもので、すべての派遣社員が対象になり、本人の保険料負担はありません。雇用保険は、失業したときの給付や育児休業給付を支える保険です。 健康保険と厚生年金保険は、医療や老後の年金を支える中心的な存在になります。派遣社員の場合、これらの加入手続きは就業先ではなく、雇用主である派遣会社が行います。 基礎知識②社会保険に加入するための条件と2026年10月の改正 フルタイムに近い働き方、具体的には1週間の労働時間と1か月の労働日数が正社員の4分の3以上であれば、健康保険と厚生年金への加入が原則です。これに満たない短時間労働者でも、一定の要件を満たせば加入対象になります。 短時間労働者の主な要件は以下のとおりです。 週の所定労働時間が20時間以上 月額賃金が8.8万円(年収約106万円)以上 2か月を超えて雇用される見込み 学生ではない 従業員51人以上の派遣会社に勤めている 2025年6月に成立した年金制度改正法により、月額8.8万円という賃金要件(いわゆる106万円の壁)が2026年10月に撤廃される予定です。さらに、従業員51人以上という会社規模の条件も段階的に広がり、2035年には撤廃される方向となっています。 参考:短時間労働者の社会保険の加入拡大のポイント|厚生労働省 ◆派遣社員が加入する社会保険と主な条件 保険の種類 主な加入条件 労災保険 すべての派遣社員(本人負担なし) 雇用保険 週20時間以上かつ31日以上の雇用見込み 健康保険・厚生年金 フルタイム相当、または短時間労働者の要件を満たす 改正後は、週20時間以上働けば賃金額にかかわらず加入対象に近づきます。今後は「加入するか」ではなく「加入を前提にどう働くか」を考える時代へと変わっていきます。 基礎知識③給与から引かれる保険料の負担額の目安 社会保険に加入すれば保険料の分だけ手取りは減るため、多くの方が加入をためらう最大の理由であり、制度のデメリットとも言える部分です。実際にいくら引かれるのでしょうか。 厚生年金保険料率は全国一律で18.30%、健康保険料率は都道府県ごとに異なり、東京都の令和7年度は9.91%です。いずれも会社と折半するため、本人負担はこの半分になります。 ◆標準報酬月額30万円・40歳未満・東京都の毎月の保険料(本人負担分の目安・令和7年度) 保険の種類 保険料率(全体) 本人負担分の目安 健康保険 9.91% 約14,865円 厚生年金保険 18.30% 約27,450円 合計 - 約42,315円 月給30万円なら、本人負担はおよそ月4万円台です。40歳以上になると介護保険料率1.59%が上乗せされます。 参考:令和7年度保険料額表|全国健康保険協会 確かに負担は小さくありませんが、この金額と同額を会社も納めてくれ、傷病手当金や将来の年金として返ってくると考えれば、単なる「引かれ損」ではないと理解できます。 なお、派遣社員のメリットとデメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。 関連記事:派遣社員のメリットとデメリットは?向いている人の特徴もご紹介!

派遣社員も、条件を満たせば正社員と同じように健康保険・厚生年金・雇用保険に加入できます。しかし、「手取りが減るのは嫌だけれど、未加入で病気になったら不安」という迷いを抱えているのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、加入を避けるのはもったいない選択です。保険料の半分は派遣会社が負担し、傷病手当金や将来の年金など、支払う以上のリターンが返ってくるためです。以下のようなメリットがあげられます。

  • メリット①病気やケガで働けなくても傷病手当金で収入を確保できる
  • メリット②将来受け取る年金が国民年金だけより手厚くなる
  • メリット③保険料の半分を派遣会社が負担してくれる
  • メリット④出産や育児でも手当金・給付金を受け取れる
  • メリット⑤万が一の障害や死亡でも家族に給付が残る

この記事では、派遣社員が社会保険に加入して得られるメリット、損をしないポイント、基礎知識を解説します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

派遣社員が社会保険に加入する5つのメリット

まずは、派遣社員が社会保険に加入することで得られるメリットから見ていきましょう。

◆派遣社員が社会保険に加入する5つのメリットの概要図

◆派遣社員が社会保険に加入する5つのメリットの概要図

メリット①病気やケガで働けなくても傷病手当金で収入を確保できる

健康保険に加入していると、業務外の病気やケガで働けなくなったときに「傷病手当金」を受け取れます。「傷病手当金」は、連続して3日休んだあと、4日目以降の休んだ日について支給される制度です。

支給額の目安は、標準報酬月額(保険料の計算に使う月給の区分)の平均を30で割り、その3分の2です。たとえば、月給30万円なら1日あたり約6,667円、1か月まるごと休むと約20万円が受け取れます。

支給は同じ病気について通算1年6か月まで続き、うつ病や適応障害といった精神的な不調も対象に含まれます。国民健康保険にはこの制度がないため、派遣で働くなら大きな安心材料になります。

参考:傷病手当金|全国健康保険協会

メリット②将来受け取る年金が国民年金だけより手厚くなる

厚生年金に加入すると、すべての人が受け取る老齢基礎年金に、厚生年金部分が上乗せされます。未加入で国民年金だけの場合と比べ、将来の受給額に差が生まれます。

厚生年金の額は、加入していた期間と、その間の給与水準によって決まる仕組みです。長く働き、しっかり保険料を納めるほど、老後に受け取れる金額は増えていきます。「今の手取りが減る分」を、将来の自分への積み立てと考えると印象が変わるはずです。数十年先の生活を支える土台を、働きながら厚くしていけます。

メリット③保険料の半分を派遣会社が負担してくれる

社会保険の保険料は、自分と派遣会社が半分ずつ負担する「労使折半」が原則です。このため、自分が支払う金額と同じだけ、会社も上乗せして納めてくれています。

一方、社会保険に入らず国民健康保険と国民年金に加入する場合、保険料は全額が自己負担です。同じ保障を得るのに、負担が重くなりやすい構造だといえます。

◆社会保険と国民健康保険・国民年金の比較表

項目社会保険(派遣会社で加入)国民健康保険・国民年金
保険料の負担会社と折半(半分は会社)全額が自己負担
病気で休んだとき傷病手当金ありなし
将来の年金基礎年金+厚生年金基礎年金のみ

こうして並べると、社会保険のほうが負担と保障のバランスに優れているとわかります。

メリット④出産や育児でも手当金・給付金を受け取れる

健康保険からは、出産で仕事を休む間の「出産手当金」が支給されます。産前産後の休業期間について、傷病手当金と同じくおおむね給与の3分の2が受け取れる仕組みです。

さらに、雇用保険に加入していれば、育児休業中に「育児休業給付金」を受け取れます。子育てで収入が途切れる時期にも、公的なサポートが働きます。

これらの給付も国民健康保険にはありません。ライフステージが変わっても働き続けたい方にとって、心強い後ろ盾になってくれます。

メリット⑤万が一の障害や死亡でも家族に給付が残る

厚生年金に加入していると、病気やケガで障害が残ったときの「障害厚生年金」の対象になります。国民年金だけの障害基礎年金に、厚生年金部分が上乗せされる形です。

また、加入者が亡くなった場合には、遺された家族に「遺族厚生年金」が支給されます。自分だけでなく、家族の生活を守る保障にもつながります。

こうした「もしものとき」の備えは、健康なうちは見えにくいものです。それでも、いざというときに支えが分厚いかは、加入の有無で大きく変わってきます。

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派遣の社会保険で損をしない3つのポイント

メリットが大きいとはいえ、働き方によっては保障を取りこぼしたり、加入のタイミングを逃したりする場合もあります。せっかくの制度を無駄にしないための工夫が必要です。ここでは、派遣の社会保険で損をしないポイントを紹介します。

ポイント①契約の空白をつくらない無期雇用派遣や継続案件を選ぶ

派遣の社会保険は、雇用契約が続いている間だけ有効です。契約と契約の間に空白期間ができると、その間は加入が途切れ、国民健康保険への切り替え手続きが必要になります。

厚生年金の受給額は加入期間で決まり、雇用保険の失業給付にも一定の加入期間が求められます。空白が増えるほど、こうした給付で不利になりやすい点に注意してください。

対策として、期間の定めがない「無期雇用派遣」や、更新が続く継続案件を選ぶことが有効です。保障に切れ目をつくらず、安定して働き続けられます。案件選びの段階で、契約の継続性まで見ておくと安心です。

なお、派遣法3年ルールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:派遣法3年ルールとは?例外のケースやキャリアパスの選択肢まで詳しくご紹介!

ポイント②複数の派遣会社で働くなら加入判定の仕組みを理解する

同じ派遣会社から複数の就業先で働く場合、勤務時間や収入は合算して加入判定が行われます。一方、別々の派遣会社で働く場合は、契約ごとに条件を満たすかで判断されます。

このため、複数社を掛け持ちして合計で条件を満たしても、それだけでは自動的に加入とはなりません。それぞれの会社で個別に基準を満たしている必要があります。

複数の派遣先で条件を満たしたときは「二以上事業所勤務届」という手続きも関わってきます。掛け持ちを考えるなら、登録前に加入の扱いを確認しておきましょう。

参考:派遣社員が入る社会保険の種類は?加入条件や保険料の計算について解説|パソナ

ポイント③130万円の壁を意識して働き方をシミュレーションする

配偶者の扶養に入っている方は、年収が130万円を超えると扶養から外れ、自分で社会保険料を負担することになります。この「130万円の壁」は、2026年以降も残る見込みです。

壁を少し超えただけの働き方だと、保険料の負担で手取りが一時的に目減りする場合があります。扶養内にとどめるのか、思いきり働いて手取り総額を増やすのか、方針をはっきりさせておくことが大切です。

事前に年収の見込みと手取りを試算しておけば、想定外の負担増を避けられます。迷ったときは、派遣会社の担当者にシミュレーションを頼むのも一つの方法です。

なお、「損せず」年収を上げるための方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【派遣社員必見】「損せず」年収を上げるための3つの方法

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派遣社員が知っておくべき社会保険3つの基礎知識

ここからは、加入できるかどうか迷っている方に向けて、制度の土台となる知識を整理します。種類・条件・保険料を押さえれば、自分のケースを判断しやすくなります。

基礎知識①派遣社員が加入する社会保険の種類

「社会保険」と言っても、実際には複数の保険をまとめた呼び名です。派遣社員が関わるのは、主に以下のとおりです。

  • 労災保険
  • 雇用保険
  • 健康保険
  • 厚生年金保険
  • 介護保険(40歳以上で加わる)

このうち労災保険は、勤務中や通勤中のケガに備えるもので、すべての派遣社員が対象になり、本人の保険料負担はありません。雇用保険は、失業したときの給付や育児休業給付を支える保険です。

健康保険と厚生年金保険は、医療や老後の年金を支える中心的な存在になります。派遣社員の場合、これらの加入手続きは就業先ではなく、雇用主である派遣会社が行います。

基礎知識②社会保険に加入するための条件と2026年10月の改正

フルタイムに近い働き方、具体的には1週間の労働時間と1か月の労働日数が正社員の4分の3以上であれば、健康保険と厚生年金への加入が原則です。これに満たない短時間労働者でも、一定の要件を満たせば加入対象になります。

短時間労働者の主な要件は以下のとおりです。

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 月額賃金が8.8万円(年収約106万円)以上
  • 2か月を超えて雇用される見込み
  • 学生ではない
  • 従業員51人以上の派遣会社に勤めている

2025年6月に成立した年金制度改正法により、月額8.8万円という賃金要件(いわゆる106万円の壁)が2026年10月に撤廃される予定です。さらに、従業員51人以上という会社規模の条件も段階的に広がり、2035年には撤廃される方向となっています。

参考:短時間労働者の社会保険の加入拡大のポイント|厚生労働省

◆派遣社員が加入する社会保険と主な条件

保険の種類主な加入条件
労災保険すべての派遣社員(本人負担なし)
雇用保険週20時間以上かつ31日以上の雇用見込み
健康保険・厚生年金フルタイム相当、または短時間労働者の要件を満たす

改正後は、週20時間以上働けば賃金額にかかわらず加入対象に近づきます。今後は「加入するか」ではなく「加入を前提にどう働くか」を考える時代へと変わっていきます。

基礎知識③給与から引かれる保険料の負担額の目安

社会保険に加入すれば保険料の分だけ手取りは減るため、多くの方が加入をためらう最大の理由であり、制度のデメリットとも言える部分です。実際にいくら引かれるのでしょうか。

厚生年金保険料率は全国一律で18.30%、健康保険料率は都道府県ごとに異なり、東京都の令和7年度は9.91%です。いずれも会社と折半するため、本人負担はこの半分になります。

◆標準報酬月額30万円・40歳未満・東京都の毎月の保険料(本人負担分の目安・令和7年度)

保険の種類保険料率(全体)本人負担分の目安
健康保険9.91%約14,865円
厚生年金保険18.30%約27,450円
合計約42,315円

月給30万円なら、本人負担はおよそ月4万円台です。40歳以上になると介護保険料率1.59%が上乗せされます。

参考:令和7年度保険料額表|全国健康保険協会

確かに負担は小さくありませんが、この金額と同額を会社も納めてくれ、傷病手当金や将来の年金として返ってくると考えれば、単なる「引かれ損」ではないと理解できます。

なお、派遣社員のメリットとデメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:派遣社員のメリットとデメリットは?向いている人の特徴もご紹介!

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社会保険も安心して働ける派遣先探しなら「株式会社ベルジャパン」

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「株式会社ベルジャパン」は、お仕事の紹介にとどまらず、お一人ずつのスキルアップや年収アップを見据えたキャリアパスをご提案しています。独自のネットワークを活かして、非公開求人を含む多様な案件をご紹介できる点が強みです。

社会保険の加入条件や手取りの見込みは、案件や働き方によって変わります。体力的な負担が少ない仕事や、生活リズムを崩さずに働ける勤務体系など、ご希望に合わせて社会保険まで見通したご提案が可能です。

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派遣の社会保険についてよくある3つの質問

最後に、派遣の社会保険についてよくある質問をご紹介します。それぞれ詳しくみていきましょう。

質問①派遣の社会保険への加入を断れますか?

加入条件を満たしている場合、社会保険への加入は本人の希望に関わらず義務です。「入りたくない」という理由で断ることはできません。

どうしても加入したくない場合、労働時間を抑えるなど、条件を満たさない働き方を選ぶ必要があります。しかし、その場合は傷病手当金や厚生年金といった保障も受けられなくなります。目先の手取りと将来の安心を天秤にかけたうえで判断しましょう。

質問②契約が2か月ごとに更新される場合も社会保険に入れますか?

「2か月を超えて雇用される見込み」があるかがポイントになります。当初の契約が2か月以内でも、更新が見込まれる場合は当初から加入対象になるのが原則です。

反対に、更新の見込みがなくて、2か月以内で終わる契約だと、対象外となる場合があります。契約更新のたびに空白が生じないよう、継続的に働ける案件を選ぶと保障が安定します。

質問③派遣先が変わると社会保険はどうなりますか?

同じ派遣会社との雇用契約が続いていれば、派遣先が変わっても社会保険は継続します。加入手続きは就業先ではなく派遣会社が行うため、就業先の変更だけで資格が切れることはありません。

注意したいのは、派遣会社との契約自体が途切れるケースです。契約に空白ができると加入も途切れ、国民健康保険への切り替えが必要になります。無期雇用派遣なら、こうした空白を避けやすくなります。

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手取りと将来の安心を両立できる派遣の働き方を選ぼう!

派遣社員でも、条件を満たせば社会保険に加入でき、傷病手当金・年金・出産や育児の給付といった正社員と同等の保障を受けられます。手取りが少し減っても、それを上回る安心が手に入ると考えれば、加入は前向きな選択になります。

制度を最大限に活かすために、以下のポイントを意識してみてください。

  • ポイント①契約の空白をつくらない無期雇用派遣や継続案件を選ぶ
  • ポイント②複数の派遣会社で働くなら加入判定の仕組みを理解する
  • ポイント③130万円の壁を意識して働き方をシミュレーションする

また、雇用保険に一定期間加入していれば、退職後の失業給付だけでなく、要件を満たせば退職後も傷病手当金を継続して受け取れる場合があります。さらに、労災保険は本人負担ゼロで全員が対象になるため、まずは自分が今どの保険に入っているか、給与明細で確認するところから始めてみましょう。

株式会社ベルジャパンでは、専任コンサルタントがあなたのキャリアや年収の悩みに寄り添い、非公開求人を含む最適な仕事探しをサポートします。納得のいくキャリアを築くために、まずは公式サイトから無料相談を始めてみましょう。⇒株式会社ベルジャパンの公式サイトはこちら

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